オンライン研修の選び方:録画型とライブ型の違い

オンライン研修を探すと、大きく2種類に分かれます。録画された動画を好きな時間に見る型と、決まった日時に講師とつないで受けるライブ型です。
この記事はライブ型の研修を運営している会社が書いています。そのつもりで読んでください。録画型のほうが合う場面もあるので、それも書きます。
録画型の良さ
録画型のいちばんの強みは時間を選ばないことです。移動中でも、夜でも、自分の都合で見られます。分からないところは止めて、戻って見直せます。
費用も抑えられます。月額で数百本の動画が見放題、というサービスなら、1人あたりの負担は小さくて済みます。人数が増えても、手配の手間はほとんど変わりません。
知識を入れる用途には向いています。会計の基礎、法律の改正点、ツールの操作方法。正解が決まっていて、自分のペースで覚えればいい内容です。
録画型で起きること
弱点は見なくても誰にも気づかれないことです。
会社が契約して社員にアカウントを配る。最初の1週間は何本か見る。翌月には、ログインする人が半分になっている。こういう話を、研修の担当者から聞くことがあります。
忙しい社員にとって、いつでも見られる動画はいつまでも見ない動画になります。締め切りのある仕事が、締め切りのない学習より先に来るのは自然なことです。
見終えたとしても、身についたかは別の話になります。報告の仕方の動画を見て「なるほど」と思っても、自分の報告で試して、誰かに直してもらわないと、やり方は変わりません。
ライブ型の良さ
ライブ型は、日時が決まっています。火曜の10時から、と予定に入っていれば、その時間は空けます。会議と同じ扱いになるからです。
その場で質問できるのも違いです。「うちの場合はどうすればいいですか」と聞いて、答えが返ってくる。録画では、この往復ができません。
演習があるライブ型なら、学んだことをその場で使ってみられます。自分で報告を組み立ててみて、ほかの受講者の組み立てと比べる。頭で分かったつもりのことが、やってみるとできない。そこに気づけます。
ライブ型の弱点
時間が固定されているのは弱点にもなります。その時間に急な仕事が入れば、出られません。選ぶときは、欠席した回をどう扱うかを確かめてください。別の日程に振り替えられるか、録画が残るか。
費用は録画型より高くなります。講師がその時間を使うので当然です。1社だけのために講師を呼ぶ形だと、数十万円からかかることもあります。複数の会社が同じ回に参加する形であれば、1人あたりの費用は下がります。
人数にも限りがあります。300人に一斉に受けさせたい、という用途には向きません。
選ぶ基準
何を身につけさせたいかで決めます。
知識を入れたいなら、録画型で足ります。費用も安く、各自のペースで進められます。
やり方を変えたいなら、ライブ型です。報告の仕方、仕事の進め方、考え方の型。こうした内容は聞いただけでは変わらず、やってみて直される場が必要です。
両方を契約している会社もあります。知識は録画で、型はライブで、と分けるのは理にかなっています。
確認しておくこと
ライブ型を検討するなら、申し込む前に3つ聞いてください。
講義を聞くだけの時間と、手を動かす時間の割合。聞くだけなら録画と変わりません。
欠席したときの扱い。
受講後に、受講者の手元に何が残るか。資料だけなのか、自分で書いた行動計画のようなものがあるのか。研修が終わった翌週に、上司が部下と話す材料があるかどうかで、その後の定着が変わります。


